Contemplative Nature
「自然への瞑想」
風景画を描くことをライフワーク
にして 30年。
写実絵画のジャンル に入る絵を、
これまで一貫して描いてきた。
風景を描くときは、いつも写実
について考える。
20世紀は写真技術が進歩した
時代だった。
さらに21世紀の今日は、PCの普及
により誰でも写真や映像を扱うことが
出来るようになった。
私はそんな今日にあって、
20世紀の写真家の
アンリ=カルティエ=ブレッソンの
写真は射撃であり、絵画は瞑想である
という言葉に注目している。
19世紀に写真が発明されてから、
絵画には記録性が求められなくなり、
その代わりに芸術性を持つことを
宿命づけられるようになった。
手作業で描かれた絵画を表現するに
あたって、このブレッソンの言葉は
非常に意義深いものに思えるし、
自分の作品制作の糧になっている。